「高谷山 霧の海展望台」から見た、取材日の三次盆地一望の景色。近くには市街地、遠くには山が連なり、霧に覆われると神話の世界のような景色に。

秋から春先にかけて、 気候条件さえ合えば、 わりと〝フツウ〟に 美しい雲海を観ることができる場所が 広島にあるらしい…。 〝霧の海〟と呼ばれ、親しまれる景色。 絶対観てみたい!

特別な景色が
日常にある奇跡の土地!

霧の海を生で見ることができるのは、行動力に優れた選ばれた人間だけだと思っていた。だって、「ものすごく早朝に」「高い山を登って」「運がよくないと」見ることができない景色。私のようなナマケモノ体質の人物には無縁だった、三次(みよし)の霧の海のことを知るまでは。三次市は四方を山に囲まれた3本の川を持つ盆地で、寒い季節は日常的に霧の海が発生しやすい土地だという。「確実に見るにはここしかない!」と、2月のとある日、三次の霧の海を目指して出発したのだった。張り切って三次市街地に前泊。ここから「高谷山 霧の海展望台」までは、車でわずか20分ほどだという。「こんなにラクに霧の海を見ていいのか…?」と申し訳なく(?)思うほどの好条件だ。しかし天気予報は…、曇りのち晴れ、微妙…。祈る気持ちで早々に眠りについた。

4日連続通っているという堀さん。休みの度に全国各地へ写真旅行に行っているそう。

冬は雪が積もる。広島にこんな寒い地域があるなんて、と驚き。

広島市内から初めて来たという3人組。感激の景色を記念撮影。

木立の中に佇む展望台。東の方向に開け、日の出を拝むことができる。

山へは大きな看板が目印。途中も案内が多く、まず迷うことはない。

高谷山 霧の海展望台
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やる気は十分、気候は微妙、
さて、霧の海は現れるか…?

翌朝、寝坊することなく日の出前に車で標高490mの「高谷山 霧の海展望台」へ。まだ雪が残る道をひやひや上る。駐車場から徒歩1分。日が昇る東の方向に開けた展望台では、すでに多くの人がカメラをセットしていた。「今日はどうですかね?」と横にいたおじさんに尋ねると「微妙だなあ」とのこと。確かに、車で山を上ってくる途中も霧の気配は少なかったような…。などと言っている間に日の出が迫り、私はパノラマの景色に釘付けになった。盆地にふわりとヴェールをかけたかのような霧。遠くの山々は浮かび上がって見え、日が昇るにつれオパールのように一面、色が変わる。海とはいかなくとも、湖のように静かな霧が広がっていた。「たった1回の挑戦でこの景色が見られるなんて!」と、私の中で何かを成し遂げたような感情がこみ上げる。私はもうナマケモノじゃない、不思議とそんな気持ちにさえなった。若いカップルからじいちゃんカメラマンまで、いろんな人が静かな感動を共有できるこの空間、ちょっとやみつきになりそう。そして心に決めた、今度は、霧の海を見た自分を皆に自慢するために、自撮り棒を忘れず持参しようと。

静かに変化する神秘的な景色を、ムービーに収める人も。お静かに!

妙に気になる、もりおかさんの鳥小屋。展望台横には霧の海写真の展示ボードもあり。

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今回めぐったところ

高谷山 霧の海展望台

広島県三次市粟屋町

0824-64-0066(三次市観光交流課)

40台

あり

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