レトロでチャーミング!尾道の穴場を巡る超ローカル旅

TOUR NUMBER09

このセルフ旅を教えてくれた人
尾道地元民のA2C(アツシ)さん

2014年向島に「USHIO CHOCOLATL」を立ち上げたメンバーの一人。世界中のカカオ農園を探しながら、ヒップホップクルーChemiCal Cookersのメンバーとして音楽活動を行う。

尾道2泊3日の旅
始まりは向島から

 尾道といえば、定番の観光地。でもこの旅は、暮らすように旅をするような、地元民が愛する超ローカルなスポットばかり。瀬戸内の海を間近に感じられる島旅からこの旅は始まります。JR尾道駅で降りたら、真っ先にレンタカーで、一路、向島へ。向島は尾道の真向かいにあり、対岸まで渡船で約4分という距離です。

 まず目指すのは向島の山中にある「向島洋らんセンター」。お目当てはイノシシ肉を使ったカレー。なかでもオススメは「猪スペシャル」。日替わりの部位をグリルした肉がトッピングされた特別仕様の一皿です。カレーを食べたら、今回の2泊3日の旅をコーディネートしてくれたA2Cさんがいる「USHIO CHOCOLATL」に向かいましょう。ここはA2Cさんが2人の仲間と共に働くチョコレート工場。チョコレートに使うのはカカオ豆と砂糖だけ。カカオの風味がフレッシュで、素材が生きている感覚をおぼえます。実はカカオにも物語があり、現地を訪れ、ここだと思ったカカオ豆農園に直接交渉し、仕入れた特別な豆も取扱うそう。ここはチョコレートの販売はもちろん、カカオを使ったオリジナルドリンクも楽しめます。

向島洋らんセンター
広島県尾道市向島町3090-1 ☎0848-44-8808 9:00〜17:00/火曜休 (祝日の場合は翌日)、12月28日〜1月4日休

USHIO CHOCOLATL (ウシオショコラトル)
広島県尾道市向島町立花2200 立花自然活用村2F ☎0848-36-6408 9:00~17:00/火・水曜休

 来た道をゆっくりゆっくり下っていき、そのまま向島の最南端へ。入江にポツンと佇むおしゃれな建物を見つけたら、そこが「スリール」というベーカリーショップです。元々、船の修理工場だった空家を利用した店で、イチオシは食パンやバゲットといった食事パン。店の先にはプライベートビーチもあるので、お気に入りのパンを連れ出して食べると格別です。

 今宵の宿へと向かう前に、ひとっ風呂。「新原田温泉ゆうじんの湯」はJR尾道駅界隈から車で30分ほどの山あいにあります。秘湯と評判の源泉は冷鉱泉。さらっとした湯は皮膚病にも効果てき面な泉質なのだそう。露天と内湯がありますよ。

 温泉からの帰りは「東珍康」へ。地元っ子に評判の中華料理店で、醤油と背脂を効かせた尾道ラーメンが人気を集めています。ただ、食べるべき一品はラーメンだけではありません。実はカツ丼が最高なんです。まるで天津飯のような佇まい。天津飯とトンカツを組み合わせたオリジナリティ溢れる一品です。

スリール
広島県尾道市向島町立花2982-6 ☎0848-38-2795 10:00~17:00(売切れ次第終了) /月・火曜休

新原田温泉ゆうじんの湯
広島県尾道市原田町梶山田4476-1 ☎0848-38-0488 9:00〜21:00/火曜休

東珍康 (とんちんかん)
広島県尾道市栗原町6023-5 ☎0848-23-4537 11:00~22:00/木曜休

坂の町を歩き
尾道の個性に触れる

 翌日は、坂の町・尾道の魅力を堪能します。A2Cさんに「〝くさり山〟と呼ばれている浄土寺山からの景色がすばらしい!」と教えてもらったので、まずは朝食を買うべく、坂の途中にある「ネコノテパン工場」に立ち寄りました。そこから「浄土寺山」を目指し、東へ歩いて行きましょう。道中で山登りに備え、飲み物の購入もお忘れなく。浄土寺の山門をくぐれば、そこは登山道のスタート地点。くさり山の象徴、太い鎖をつたって登っても良いし、その左手に設けてある遊歩道を進んでも良し。正面に向島、右手に千光寺、眼下には尾道の町並みが広がる絶好の眺望を誇る展望台があるので、ここで買ってきたパンと飲み物でグッモーニン!

ネコノテパン工場
広島県尾道市東土堂町7-7 ☎050-6864-4987 10:00~夕暮れ時/火・水曜休

浄土寺山 広島県尾道市尾崎町

 下山後に向かいたいのが「KENDAMA ROCK CAFE」です。世界初のケンダマカルチャー発信スペースで、オーナーはストリートケンダマパフォーマーとして活躍するモリマコさん。店内にはけん玉がところ狭しと飾られていて、全国各地からファンが訪れているそう。ただ、「あくまでカフェです。マニアだけの空間にはしたくなかった。何かが交わらないと、カルチャーにならないんです」と言うモリマコさん。だからこそ、一杯のコーヒーにも妥協なし。

 ところで、旅先で髪を切ってみるのはいかがでしょう。「坂道美容室」は木造3階建の古民家を改装して生まれたヘアサロン。尾道いち、空に近い美容室なのかもしれません。3階にあるカットスペースはスーッと吹き込む風が気持ちよく、文字通り、非日常の時間が流れています。少し山手に登れば「千光寺」。リフレッシュした後に眼に映る景色は、先ほどまでとは違っているかもしれません。

KENDAMA ROCK CAFE
広島県尾道市土堂1-17-13 ☎0848-24-8180 11:00~18:00/不定休

坂道美容室
広島県尾道市東土堂町12-15 ☎0848-23-2522  10:00~19:00(最終受付)/火曜休

最終日は出発時刻まで
のんびりと町中で

 2泊3日の尾道旅も最終日。ちなみに尾道の宿泊はゲストハウスがおすすめ。尾道では最近、古き良き時代の空き家をゲストハウスとして再生させる動きがあります。代表格「あなごのねどこ」、2016年4月に開業したばかりの「みはらし亭」など、尾道ステイの魅力が倍増しそうなスポットばかりです。

 3日目のモーニングは「バラ屋」。ここは創業40年の喫茶店で、オーナーの浜さんが夫婦で営んでいます。毎日8〜11時まで提供されているモーニングは3タイプ。どれも主役はトーストですが、にゅうめんが付くのがユニークです。ツルツルと啜ってみると、不思議と違和感なし。

バラ屋
広島県尾道市土堂2-2-18 ☎0848-23-5180 8:00~19:00/木曜休

 電車の時間まで過ごすなら「三軒家アパートメント」に寄ってみましょう。全棟空き家になっていた昭和の古いアパートを再生することで、今やカフェや本屋、ギャラリーなどが集まる注目スポットに生まれ変わりました。旅の疲れを癒してくれるマッサージ店もあり、尾道旅行のシメにもってこいのスポットです。卓球台で遊べたり、漫画が読めたり、外のテーブルでのんびりくつろいだり、自由気ままな時間を過ごすうちに、旅は静かに終わりを告げます。

三軒家アパートメント 広島県尾道市三軒家町3-26 ☎0848-23-5180 各店で異なる

  • ホホホ座尾道店 コウガメ ☎070-5528-9013

  • 古物屋 (麒麟堂)☎090-7075-2769

  • 56 cafe ☎080-3836-8153

  • 路地裏ほぐしサロン manamana ☎080-1930-5112