うさぎ島と2つの世界遺産を船で巡る旅

TOUR NUMBER08

高速船で結ばれる航路で
世界遺産を楽々巡る

 旅の1日目。まずはJRとフェリーを乗り継いで、広島県の誇る世界遺産の一つ、「嚴島神社」を参拝することから旅がスタートです。宮島に向かうフェリーからは嚴島神社の大鳥居を眺めることができるので、船の上から記念撮影をするのがおすすめ。のんびりとフェリーに揺られながら宮島に降り立つと、宮島名物、野生のシカがお出迎え。表参道商店街を通り海岸線沿いに歩みを進めると、いよいよ嚴島神社が間近に見えてきます。

 潮の干満の差で、神社の印象が異なる嚴島神社は、潮が満ちているとまるで神社が海の上に浮かんでいるような幻想的な雰囲気に。潮が引いていると、干潟から神社を望むことができるほか、運がよければ大鳥居の近くまで歩いて向かうことができます。そうして肌で島の空気を感じながら歴史や文化を学び、神聖な雰囲気に触れた後は、宮島桟橋から出発する「ひろしま世界遺産航路」に乗り込んで、次は広島市内にある世界遺産「原爆ドーム」まで一直線に向かいましょう。広島の誇る2つの世界遺産を、優雅に船で巡るなんて、とっても贅沢。

平和のシンボル
原爆ドームで祈りを捧げる

 続いて訪れるのは「平和記念公園」。ひろしま世界遺産航路は「宮島」と平和記念公園内にある世界遺産「原爆ドーム」を乗り換えなしで、最短時間の45分で結んでいて、川から原爆ドームを見ることができます。ここでは戦争当時の広島市の歴史を学び、平和への祈りを捧げましょう。平和記念公園は広島市の中心部、世界の恒久平和を願って爆心地に近いこの場所に建設されました。

 園内には、原爆投下当時の様子を展示した「広島平和記念資料館」や「原爆ドーム」のほか、「原爆死没者慰霊碑」「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」など数々の慰霊碑が点在しています。そして、毎年8月6日は「広島平和記念式典」が開かれ、黙祷を捧げる様子は全国的にも有名です。また、式典中に平和への願いを込めて鳴らされる平和の鐘の音は、環境省が選んだ、「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。戦争の悲惨さはもちろんのこと、平和の大切さを訴える、自然豊かな公園として世界中から注目を集めるスポットです。

 1日目は広島市内のホテルでゆっくりと疲れを癒やしてください。

安芸の小京都・竹原の
町並み散策を満喫する

 2日目は趣を変えて竹原で町並み散策を楽しみましょう。瀬戸内海に面した竹原市は平安時代、京都下鴨神社の荘園として栄えた歴史から「安芸の小京都」と呼ばれています。江戸時代後期に製塩そして酒造業で栄えた屋敷や由緒あるお寺と町並みが「町並み保存地区」として今もそのまま保存されています。

 竹を名産としている竹原市では、町並み保存地区内にある工房で、竹細工作りを体験しましょう。特に人気は風車作り。各自好きな柄の千代紙を選んだ後、職人に教えてもらいながら細く切った竹を編んでいきます。最後に竹の先端に選んだ千代紙を丁寧に貼っていけば、趣あふれる風車の完成です。 竹原を満喫した後は、JRで忠海駅まで移動し、フェリーで「大久野島」へ向かいます。たくさんのうさぎが生息していることで有名なこの島は、昔、毒ガスが製造され、島内にある「大久野島毒ガス資料館」では第一次世界大戦以降の化学兵器製造の実態を今に伝えています。現在は国民休暇村やキャンプ場などが設営され、多くの観光客で賑わっています。

工場跡地の廃墟を
自転車でぐるりと探訪

 砲台跡・発電場・毒ガス貯蔵庫など、毒ガス製造がされていたことが伺える建物が廃墟となって残っている大久野島。中には立ち入り禁止となっている場所もありますが、当時の様子が分かる貴重な史跡は、外周路3キロの島内至るところに点在。徒歩では約1時間かかるところが、自転車なら約30分で一周できるので、自然を満喫しながらサイクリングを楽しむのもおすすめです。島の中央には展望台があり、目の前に広がる大三島や大崎上島のほか、スナメリが海面を回遊する阿波島海域など、360度の大パノラマを楽しめます。大自然を満喫し、その日のうちに広島市へ。ここで撮影したうさぎや廃墟の写真はきっと貴重な思い出になること間違いなし!

 3日目は広島観光ループバス「ひろしま めいぷる~ぷ」に乗り込み広島市内の観光名所をぐるりと巡ります。停留所は広島を代表する観光名所ごとに設置されているので、「広島城」や「お好み村」のほか「広島県立美術館」「ひろしま美術館」「広島市現代美術館」など、広島のカルチャーにも触れられます。初日に訪れていない広島市内の名所を余すことなく堪能したら、これであなたは広島通!